後編—どれだけ成功法則の本を読んだとしても

魂のレベルを上げるには?

——— 前回「魂のレベル」というキーワードが出ましたけど、「いい」と分かってることを試さずに終わっちゃう人も、魂のレベルは低いですか?

思っていても行動に移せない人が魂のレベルが低い、とは思いません。行動に移せない人には、それぞれ生きてきた道や事情、前世などの体験などもあるからで、それぞれ、そのときのレベルというのがあるんです。なので、少しでも魂のレベルが上がるようにあの手この手で伝えます。通じるまでに時間がかかることもありますけどね。

立石裕美


——— そこが佳実さんと大きく違う点なんですね。

とりあえずやってみて、結果が出ればラッキーだし、すぐに出ないこともあるから、そしたらやめればいい。それを「やったのに結果出ないじゃん。やって損した!」「結構やってるんですけど、何がいけないんですかね」ってなっちゃうと、もったいないですね。

立石裕美

昔は私も悶々としてましたよ(笑)。自分のレベルをチェックする方法ってあるんですか? 低かった場合は、どうしたらいいんでしょう。

宮本佳実

魂のレベルが低い人は苦しみや不満が多いと思います。上手くいかなかったり、自分のことを分かってもらえることが少なかったり。魂のレベルが低いと、人のこともあまり分からないからなんです。スピリチュアルな世界では「愛と調和」が大切ってよく言われていますけど、調和というのは、まず人間界での調和からはじまります。身近な人間同士で調和できないのに、それ以上大きな宇宙と調和することは難しいと思います。

立石裕美

——— そういうことなんですね。

人とのコミュニケーション能力を上げることで、気づきに繋がり、魂のレベルを上げることに繋がります。生きる中でいろんな体験をし、少しずつ気づきを得て、自分の心を高めていくことが大切なんです。

立石裕美

人のためにエネルギーをまわす

——— 『可愛いお金持ち養成講座』には、佳実さんが昔「3000万ほしい」とノートに書いてたけど叶わなかったというエピソードがありましたね。

「3000万円宝くじで当たりました」と、引き寄せの本で習ったとおり過去形で書きました。でも一向に当たる気配もなく、結局当たらず離婚して、ローンは返せず……。あのころは「書くだけで叶うなんて嘘じゃん!」って思ってましたね。でも今は3000万円が普通にある生活になったので、10年越しで叶ったんです♡

宮本佳実

最初に書いたとき、日付は設定した?

立石裕美

設定したと思います。

宮本佳実

それでも叶わなかった場合、そのお金を何に使いたかったか、がポイントになってくるんです。

立石裕美

住宅ローンを返したかった。

宮本佳実

そこに「人のため」が入ると、違った結果になっていたかもしれないですね。すごくヒントになる話があるんですけど、以前セミナーで「1億円ほしい」って書いた人に、なんと本当に1億円分のものが入ってきたんですよ!

立石裕美

えーーー!!! どんな理由で!?

宮本佳実

贈与。それも家族じゃなくて血の繋がりのない方からというのが驚きなんです。その人は身寄りがない方で、お仕事も普通のお勤め。でも「1億円ほしい」と思っていて、セミナーのワークの時間に「宇宙への領収書」をみんなで書いたんです。「どういう理由でそのお金がやってくるか」も書き添えるんですが、そこに人のための目的を書いていて……。

立石裕美

——— 素晴らしい。

そうしたら後日、古い知り合いの資産家のご老人から「山をやる」って言われたそうなんです。しかもその山には風力発電の装置が1億円以上投資されていて、これから風力発電のお金も入ってくる。その人は子どものためのNPO法人を立ち上げるって言ってましたね。

立石裕美

すごーーい!

宮本佳実

住宅ローンとか切実な目的のときでも、「一部は誰かのために寄付する」とか「自分以外の人にも絶対に渡しますから」と宇宙や神様に約束して本当に実行するような人には、いいことが起こるはず!

立石裕美

たしかに当時読んでた引き寄せの本にも「寄付したほうがいい」って書いてありましたけど、そんなの無理だと思ってたんです。あのときは余裕がないから「余裕が出たらしよう」ぐらいに思ってました(苦笑)。昔の私に言ってあげたい、「豊かさを分け合いなさい」と!

宮本佳実

——— ただ寄付ができない金銭状態のときは、したいマインドになるまで無理しないほうがいいですか?

1円でも人のために使う心が大事なんです。1円も難しいですか? 1円ですよ。その1円の寄付がほんの少しでも人のためになる。自分にとっては「こんな状況」でも人の役に立っているんです。その1円がのちに5円、5円が10円、千円になっていくといいですし、積み重ねで金運は上がっていくから、必ずしもお金じゃなくても違う形で……人、物、健康、などで還ってきます。神様は人のために動く人にギフトをくれるんです。

立石裕美

——— 裕美さんは、最初どうだったんですか?

……はじめは、すごい嫌でしたよ(笑)。佳実ちゃんは?

立石裕美

私は余裕ができてから寄付しはじめたんです。そういうところがちょっとダメ子な私です(笑)。

宮本佳実

私はね、離婚後にセレブ生活から時給890円のパート生活になったどん底期に、苦しさから逃れたくてやってみたんです。寄付したら状況がよくなるって、本で読んだのがきっかけです。当時は「本当に!?」っていう疑問だらけでした。

立石裕美

——— そういう気持ちでも実行するほうがいいんですね。

そう、少なくとも私は実際に改善されてきましたから。あとはボランティアですね。殺処分されそうな犬のためのNPO団体のお手伝いで、犬のお世話をしていました。

立石裕美

たしかに。お金がないときはボランティアでもいいんですよね。同じエネルギーだから。

宮本佳実

お金じゃなくともエネルギーを循環させようと思ったんです。離婚して「すべてが無くなった」と思ってたけど、無いなかでも出せるものはなんだろうと考えたとき、私は労働力でした。

立石裕美

——— 佳実さんも願いが叶わないときには、エネルギーが止まってましたか?

そうなんです、自分から出すということを、してなかったです。「入ってから出そう」と思ってたかも。でも「先出し」が大事だったんです。

宮本佳実

出せば入ってくるのは、因果応報の法則で成り立ってますからね。

立石裕美

——— 止めているのは自分なんですね。

読者からの質問その2

——— ここでまた読者の質問なんですが、好きなことをやって人のためにエネルギーを出しているけどお金につながらないというケースは、どう思いますか?

すぐさまお金に変わらなくても、人か物か健康か、なにかで返ってきているはずです。それを気づくことが大切かもしれませんね。「お金」っていう認識が強すぎるとお金を求めているだけになるけど、本当の「豊かさ」っていうものに意識を向けると、お金は自然に入ってくるのかなと思いますね。

立石裕美

「好きなこと」をやってると思ってても、実は本当にやりたいこととズレてたり、自分のゴールが明確になってない、ということはありませんか? なんといっても「決める!」の力は強いので、今一度考えてみてください。そうするとエネルギーをかけるべきところが他に見えてきたり、糸口が見つかると思います。

宮本佳実

——— 自分のやりたいことと、他の人から見た得意なことが違う場合は?

いまお金が入ってこなくて困るんだったら得意なことでとりあえず稼いで、好きなことも止めずに活動して、移行させていくのがいいでしょうね。好きなことで進まない人は何か原因があるけれど、原因にたどり着くには自分を客観視する必要があって、それには時間かかるから。得意なことはがんばらなくても結果が出るので、それでお金を稼ぐなり人脈をつくるなりして、次第に好きなことだけにしていくのはどうでしょうか。

立石裕美

読者からの質問その3

——— これも多い質問です。佳実さんはブログにエネルギーをかけて、お客さんやファンを増やしてきていますが、いつも何を意識して書いているんですか?

これは次の新刊にも詳しく書いているんですけれど、「私が書いていて楽しくて、読者の方に喜んでもらえそうなこと」を考えていました。全部が全部じゃないですけど、基本的には。

宮本佳実

——— 1日何本も書くときのコツは?

そのころは1日3記事書いてたので、たとえば朝は軽めの内容、昼は自分の仕事に関すること、夜は濃い内容、みたいにしてましたね。スタイリストだったので、コーディネート写真をはさんだり、実用的な内容も入れて。それにしても、思い返せばかなりエネルギー出してましたね。

宮本佳実

えらいです! コツコツやれることが!

立石裕美

——— しかも「人のためになる」ようなエネルギーだったから、よかったんでしょうね。

私の経験からすると、ブログ記事は、読んだだけで問題解決すると思ってくださる方が80%ぐらいいて、はじめて「読まれるブログ」になると思うんです。だから、そういう内容じゃないと集客できるブログにはならないし、毎日読んでいただけるわけがない、って思いながら続けてましたね。

宮本佳実

自分の成功法則

——— 聞けば聞くほど佳実さんがやってることと、裕美さんが語ることは共通点がいっぱいですね。

お金でも労働力でも、「エネルギーの先出し」は本当に大事だと思います。私の場合、「軽く投げる」という感じでエネルギーを出しているんです。たくさん球を投げて、当たりそうなものをやる、というスタイルなので。人と比べて投げている数が尋常じゃないと思います。

宮本佳実

佳実ちゃんの行動量は本当にすごい。私はいい球が来るまで待つタイプだから(笑)。

立石裕美

でも裕美さんの働き量も相当ですからね。だからいい球が来るんです。私はこれまでいっぱい投げたから、今はどういうのが当たるのかわかるようになってきた、と思ってます。当然ですけど、最初からそれがわかる人はいないじゃないですか。どれだけ成功法則の本を読んだとしても、それは誰かにとっての成功なわけで、私にとってではないので。

宮本佳実

——— たしかにそうですね。

「私だったらどれが当たるんだろう?」っていうのは、試すしかないんです。どんなにすごい成功法則でも、みんなには当てはまらないから。

宮本佳実

当てはまったら、みんな大金持ちだよね。

立石裕美

そうなんですよ。自分の成功法則は自分でしかつくれないので、やってみるしかない♡

宮本佳実


自分をどれだけ知れるかが成功のコツですよね。そうやって自分のことを客観視できる人のほうが成功しやすいんです。

立石裕美

——— まさに次の佳実さんの新刊にも「客観視」の大切さが書いてあるんです。お金、仕事、人気、願いごと、いろんなことがリンクするお話ばかりでした。今日はありがとうございました!!

対談者プロフィール

宮本 佳実(みやもと・よしみ)

愛知県出身。高校卒業後、アパレル販売員、一般企業を経て25歳で司会者の道へ。28歳で起業し、パーソナルスタイリストとして名古屋に「女性のためのスタイリングサロン ビューティリア」をオープン。現在はワークライフスタイリストとして全国各地で「起業」や「お金」のセミナーや講演会を開催。著書に『可愛いままで年収1000万円』『可愛いお金持ち養成講座』(WAVE出版)などがある。
オフィシャルサイト
HP http://yoshimimiyamoto.com
Blog http://ameblo.jp/beauteria
Instagram http://www.instagram.com/yoshimi_miyamoto722
Twitter http://twitter.com/beauteria
Facebook http://www.facebook.com/yoshimimiyamoto722

宮本佳実『可愛いお金持ち養成講座』

立石 裕美 (たていし・ひろみ)

開運研究家。愛知県出身。大学卒業後、商社などで秘書として働く。2006年にハワイでロミロミを修得。このハワイ滞在時に、リーディング能力が目覚める。そのクオリティの高さ、誠実な人柄により、経営者や政治家、主婦やOLなど幅広い層から支持され、国内はもとより、海外ではタイにも顧客が多い。現在は愛知・名古屋とタイ・バンコクを拠点とし、今後は各地でのセミナーも開催予定。
オフィシャルサイト
HP http://www.lunaheart.info
Blog https://ameblo.jp/luna-heart29/
Facebook https://www.facebook.com/Kinunosahou/

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「なりたい私になる」ための努力をずっと続けてきた著者。
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