後編—可愛いお金持ちは、大失敗にもワクワクしてみる(2017.5.18)

10 好きなことも、やりすぎない覚悟をもつ

宮本さんが他の人と違うのは、妥協せず自分がやりたいことをやりながら、かつ、すごく忙しくもならない「ゆるふわ」な生き方を追求しているところだと思います。

本田健

——— 普段お仕事のやりとりをしていても、そうなんです。

普通は「どっちかあきらめよう」と思う人が多いなかで、それを諦めずに、誠心誠意「自分は、これでいくぞ」という選択をされているということですね。

本田健

それは私自身の体験からもよく分かります。育児セミリタイア中に作家活動を始め、それから本が売れて、いろいろな講演会の依頼を受けるようになった時期があったのですが、そのときに奥さんから、「育児セミリタイアのよさを伝えるはずなのに、自分が忙しくなってない?」と言われました。

本田健

一同:笑

そもそもは家族で一緒にいる喜びを実現させて伝えるのが目的だったので、一時、全部仕事を断ったことがありました。4年間セミリタイア生活で、ずーっと下積み生活をしていた感じだったので、すごくセルフイメージが低かったのを覚えています。そこに講演会の声がかかったものだから、なんか嬉しくなってしまったのです。

本田健

一同:笑

もう、一時期は、話を聞きたいって言われただけで喜んで「行きます行きます。もう無料でもいいです」みたいな状態でした。だけどそうなると「自分が本当に伝えたい世界を自分で生きる」っていうのから外れてしまいます。

本田健

すごく分かります。好きだからこそ、忙しくしちゃいます。

宮本佳実

ついつい好きなことはハマってしまうので、ライフワークに対しての制限のかけ方を、どこかで知っておく必要があります

本田健

ハマります。で、カオスになって嫌いになっちゃうとか。

宮本佳実

結局、何のためにやってるか分からなくなってしまいがちです。

本田健

私もそのバランスが取れるようになりたいなと思います。まだ私も不安からなのか、仕事で忙しくしちゃうことがあるんです。ブログ書かないでアクセス落ちちゃたらどうしようとか。そういう気持ちって、全くはなくならないので。

宮本佳実

宮本さんでもそうなんだって聞くと、みなさん安心しますよね(笑)。それはたぶん選択肢で、私は『ユダヤ人大富豪の教え』を書いて10万部か20万部かいったときに、「全国まわってください」みたいな話が出版社からありました。でも「この本は頑張らずに自分らしく幸せに豊かに生きるすばらしさを伝えるために書いたので」という理由でお断りしたのを覚えています。

本田健

すごい! その覚悟がすごいです。

宮本佳実

さすがに迷いましたが「まあ、いいや」と思ったら、そこからものすごく本が売れました。もしあのとき講演会をしてたら、もっと売れたのかもしれませんが、やめた選択が、私にとってはよかったと思っています。

本田健

そのジャッジって、できないですよね?

宮本佳実

私の場合は「それ、おかしいんじゃないの?」と、ツッコミとともに奥さんがちゃんとセンターに連れ戻してくれます。全部の意見が聞けるわけではないのですが「あ、たしかにその通りだ」とセンターに戻ることが多いです。

本田健

11 パートナーシップは積極的に

自分をセンターに戻してくれる存在はすごく重要ですよね。パートナーじゃなくてもいいと思うんですけれども。

宮本佳実

そうですね。あとメンターの存在も大切です。私は出版界にメンターが何人かいまして、そういう人に厳しく叱られるわけです。先日も「本を書くっていうことをなめるんじゃないぞ」って凄まれたばかりです。

本田健

えーーーー!?

宮本佳実

700万部も本を売ったのにまだ怒られてる、みたいな(笑)。でも怒ってもらえるメンターがいるというのは、すごく嬉しいですね。怒られないと、やっぱり自分の感覚がおかしくなっちゃいますから。

本田健

そうですね。たしかに周りからは怒られなくなってきたけど、私はパートナーにすっごく怒られるんです。女性って私自身も含めて男性とくらべてメンターを作ることが得意な人が少ないなと感じるんですけれどもコツってあったりするんですか?

宮本佳実

できたら20歳ぐらい上の人がいいと思いますが、15歳ぐらいでも離れてる人に教わるとすごく勉強になると思いますね。メンターにもナポレオンの時代から系譜があるので、誰から教わるのかも大切です。

本田健

でもそういうコミュニティを見つけるのが難しかったりしますよね。しかもそこに飛び込むというのが……

宮本佳実

すごい風圧を感じるんですよね。

本田健

勇気がいりますよね。

宮本佳実

たとえば私が入っているTLCというベストセラー作家や講演家の集まりがあるのですが、その会のメンバーには、「こころのチキンスープ」シリーズを2億冊売っている作家のジャック・キャンフィールドさんや、「男は火星から、女は金星からやってきた」が5,000万部を突破している心理学者のジョン・グレイ博士、あと1,000万部級の作家の方々が何人かいるんです。その人たちに私が「ようやく700万部売った」と話すと「700万部はスタートだね」と言われます。

本田健

(唖然)。

宮本佳実

そういう人たちに、作家であるということ、有名になるということ、テレビに出るということとかっていう心構えを教えてもらうと、「そうか、そうなってるのか」と勉強になります。純粋に教えてもらえるので、とてもありがたいです。このような経験から、自分から積極的にメンターを求めていくのが大切だと、私は感じています。

本田健

12 心のサプリで軽やかに動く♪

本田健さん自身がすごいのは前から存じ上げていたんですけれども、健さんがどんどん上のステージを見ているっていうところが、またすごいです。

宮本佳実

私、次はどこへ行こうか迷っていたりするんですけども、健さんの「次のステージを見つける能力」、ものすごいですよね! 察知して、「ここかー! はい、じゃあ、この人に会う」みたいな。

宮本佳実

退屈する前に動くことが大切ですね。退屈って、心の後ろ側から忍び寄ってくるそうです。油断すると、ハッピーだなと思ってる間に、だんだん退屈が入ってきて、気が付いたら体が重くなってしまいます。

本田健

えー!

宮本佳実

退屈に一定期間漬かると体は重くなるから動きにくくなる。そうするとますます、ゆるい幸せの中に体が捕まってしまい、動きにくくなるのです。

本田健

分かります。

宮本佳実

鉛みたいになる前に動き出す必要がありますが、これができる人は少ないです。そうならないように私は自分の中に心のサプリみたいなものを入れるようにしています。私にとっては今日も、そのいいチャンスです。若くて素敵な女流作家と対談すると、私もテンション上がりますから。

本田健

とっても嬉しいです。

宮本佳実

年齢が上でも下でも、いろんな年代の人に会うことを、すごく大事にしています。

本田健

んーーー。WAVE出版の玉越社長も、この前ご一緒したセミナーで、「売れてる作家さんはみんな優しくてコミュニケーション能力もすごく高い。それが売れる秘訣だ」とおっしゃってたんですけど、健さんはまさに「そのまま」です。

宮本佳実

13 仲間とシェアしてみんなで潤う

本ってひとりで書くものだから、ひとりでいいものを書けば売れるっていう気持ちになっちゃいますけど、本当はそうではなくて、たくさんの人と会って、リアルな場でも与え続けるということなんですよね。だって与える精神がすごいじゃないですか、健さんって。

宮本佳実

そうでしょうか、ありがとうございます。

本田健

もう、すごすぎます! ほんとうに! そこもずっと売れ続ける秘訣なんだろうなと私は分析させていただいているんです。

宮本佳実

——— 佳実さんにも似ているところを感じますよ。

恐れ多すぎて!

宮本佳実

宮本さんの人望なのでしょうね。私の理論ですが、人望と人気の掛け合わせができないと、長続きしないと思います。

本田健

人気だけだとバーっと1年で売れても、すぐに落ちていく人になる。人望だけだと手売りになってしまうので、どちらかだけだと、あんまり広がらないのです。

本田健

——— ところで健さんと佳実さんの出会いというのは?

前回の対談に出られてた作家のジョン・キムさんと交流があるのですが、彼の周りには女性の作家さんがいっぱいいると聞いて、「いま売れてる方たちと会っていろんなことを勉強したい」と伝え、宮本さんも紹介していただきました。

本田健

——— 佳実さんにとっては、憧れの存在ですよね。

ほんとうに、ちょっと雲の上の方すぎて……。

宮本佳実

長く作家をやってるだけですよ。これまで120冊くらい本を書いたと思います。

本田健

すごい。みなさん書き続けたいけれど、そんなに書き続けられないじゃないですか。書きたくて書けるものじゃないし。

宮本佳実

きっと人生が面白かったからからでしょうね。先日も、あと何冊ぐらい本を書きたいかなと思い、バーっと書き出しただけで200タイトルぐらいありました。当然、全部は書けないので、売れそうな企画を友達にあげています。

本田健

すごい! いただきたいですね!

宮本佳実

助かります(笑)。というのも、10万部くらい売れる本は、いっぱいありますが、その鉱脈みたいなものは独り占めするものではないと思っています。

本田健

分け与える姿勢……涙が出そうです。

宮本佳実

本が書けなくなった友達には章立てまで作ってあげることもありますが、すると「ああ、文章がどんどん書ける!」となるので……それも私の喜びのひとつです。

本田健

すごいいいーーー(涙)!

宮本佳実

スランプには必ずひっかかっているポイントがあります。もともと何かがあって詰まってるわけですから、その栓を抜いたら止まっていたものがウワーって溢れ出してくるのです。それは石油みたいなもので、一部分が出なくなっても、もうちょっと深く掘ったら、またいっぱい出てくるのです。

本田健

一部分を見て「全部なくなっちゃった」と勘違いしていただけ、ということもあるんですね。でも、自分だけが売れたらいいと思う人のほうが多そうじゃないですか。

宮本佳実

どうなのでしょうか。私のまわりは「みんなで潤う」っていう仲間が多いです。今週末も作家仲間40人くらいで集まるのですが、100万部売っている仲間が半分と、今ちょうど売れてる人と、書き始めたばかりの人。そういう40人の心が繋がってキャンペーンをやったら500万人ぐらいに情報を流すことができることができますよね。

本田健

それは相当ですね。

宮本佳実

「自分だけ売れればいい」っていう人の場合、せいぜい3万人とか5万人しか情報を流せないので、お互いに応援しあえる仲間の繋がりは大切だと思います。このネットワークというのはアメリカで学びましたが、心が繋がってるほうが成功する可能性が10倍にも高まるそうです

本田健

「引き寄せ」を有名にした『ザ・シークレット』(ロンダ・バーン 著)も、このネットワークがあったので一気に2,000万人ぐらいの人たちに本の発売を知らせるメールを流せたので、あっという間に本が売れたのです。

本田健

えーーーー、そうだったんですね。

宮本佳実

私もそういう考え方をしています。まわりの人たちがみんな成功したら私も成功すると思います。そのときひとりだけ売れなかったらさみしいですけど(笑)。でも他の人たちが応援してくれたら、ひとりでやるときよりも少しは上がるはずだと思うので、そういうシステムも必要だなと思っています。

本田健

健さんはコミュニケーション力と優しさと、それがこういうふうに全部合致してて……だから売れ続けられるということなんですね。

宮本佳実

仲間がいっぱいいますからね。その人たちが助けてくれたら、やっぱり強いですよ。

本田健

14 歩いて、充電して、また歩く

仲間といえば、TLCメンバーで観光するときがあるのですが、みんな同じバスに乗ります。そのとき、ある一人が語っていた話が印象に残っています。

本田健

どんなことだったんですか?

宮本佳実

TLCメンバーは大学院を出た博士が3分の1ぐらいいるのですが、中卒のたたき上げの人もいるし、けっこう雑多でいろんな人生のルートから集まっています。そこで「ケン、ここにいるメンバーの共通点ってなんだと思う?」って質問されました。

本田健

人種にしてもあまりにもバラエティがありすぎて「何だろう」と尋ねたら、「みんなこのバスに乗るまで、一歩も止まらなかった人たちなんだよ。それぞれの分野で歩いてきて止まらなかったからこのバスに乗れたんだよ」という答えでした。「私も止まらずに歩いてきて本当によかった」と、すごく感動したのを覚えています。

本田健

やり続けるということは、ほんとうに難しいですよね。

宮本佳実

難しいと思います。たとえば本だったら5冊出すというのが最初のハードルかもしれないし、次は10冊だし……20冊以上本を書くっていうのは、相当難しいと思います。

本田健

まだ想像もつかないです。

宮本佳実

出版社さんから見て、途中で本を書くのをやめてしまう人は、なぜやめてしまうと思われますか?

本田健

——— バッテリーが切れてしまう人もいるかもしれません。だから一旦止まるというか充電することも大切ですよね。

そういう意味では私は今、中国語を勉強していて、多言語化の準備をしています。日本語は世界の70分の1しか話されていない言語です。もし英語と中国語で活動したら、活動の幅がだいたい50倍に広がります。なので日本の作家の本を海外で販売すると、年収はたぶん10倍ぐらい増えると思います

本田健

すごーい。

宮本佳実

私の周りのアメリカ人の作家はそれぐらい稼いでいるので、どうやったら年収5億とか10億とかいくのかについても、研究して実験してみようと思っているんです。

本田健

15 大失敗にもワクワクしてみる

——— 佳実さんも先日のセミナーで「過程が大事」っておっしゃってましたね。成し遂げることも大事だけど、そこに自分で進んでいくところがすごく大事、と。

はい。

宮本佳実

——— 苦しいこともあるけど自分が発見できますよね。過程のなかに一生もののなにかが残る気がします。

みなさん「結果を出さなきゃ」と焦っていらっしゃる方がすごく多いんですよね。自由になろうと思って、本を読んでいただいて、起業してみた。そしたら次は「早く稼がなきゃいけない」みたいな風潮にちょっとなっているので、自由になろうと思ったのに、また苦しくなるというスパイラルが生まれてしまうんです。

宮本佳実

そういう人に対してアドバイスする本も成立するんじゃないでしょうか?

本田健

そうなんですよ。数字を追いかけてばっかりいると自分のやりたいことを見失いますよね。評価とか、人気者にならなきゃとか、もっと稼がなきゃとか、そこが目指すところになってしまうと「ほんとに自分がやりたいことって、なんだったけ?」ってなるので。

宮本佳実

自分はどうして起業したいのか、なんでこの道を選んだのかということとしっかり向き合わないと、そういうふうに苦しくなって「やっぱり自由で楽しく働くなんて無理だったんだ」と考えてしまう。そこで脱落していく人がたくさん出てきてしまうので「ほんとはそうじゃないんだよ」ということも伝えたいなとも思います。

宮本佳実

なるほど。

本田健

——— 健さんがブログで書かれてた「立ち止まる」ってすごく大事ですね。

私は20代のときメンターに、立ち止まる大切さを教えてもらいました。

本田健

でも立ち止まるのには覚悟がいりますよね。

宮本佳実

——— 前に進めなくなっちゃうんじゃないかとか。置いていかれるんじゃないかとか。健さんも「焦ってる人、いるなあ」と思われますか?

そうですね。でも焦る理由もよく分かります。それは基本的に「貧困意識」なんです。焦っているときは「自分は恵まれない」と思ってしまってる状態ですね。ただ、忙しくしているうちは貧困意識は感じにくいものです。「貧乏暇なし」という言葉がありますが、まさしくそういうことだと思います。

本田健

——— ところで、さすがに健さんにはもう「失敗しちゃった買い物とか」「あれ、本当に自分が欲しかったものと買ったものが違った」とか、ないですよね。

いっぱいありますよ。本もそうですが、私は4つのうち1つが本物だとして、4つとも買ってみないと分からないときは4つ買います

本田健

——— そこで「もったいない」とかは、思わないわけですね。

それが本物かどうかを調べる時間と手間を考えたら、たいていのものは4つ買ったほうが早いと思います。

本田健

調べるコスト、時間、労力、それもエネルギーですもんね。お金を使うのか時間を使うのか。何を使うかですもんね。

宮本佳実

そうですね。それに、たとえ全て大失敗したとしても人生のネタになると思っています

本田健

やっぱりプロセスなんですね、すべて。

宮本佳実

私にお金の不安がそこまでないのは、たとえば全財産をなにかで失って破産したとしても、「破産から学んだ17のこと」というような本を出すこともできるかなと考えているからです。

本田健

わあ、たしかに。

宮本佳実

もしくは「破産セミナー」みたいなのを開くこともできるかもしれません。

本田健

マインドが柔軟すぎて、笑ってしまいますー!

宮本佳実

「いかに破産を避けるのか」というテーマで、また1億円を稼ぐのはそんなに難しいことじゃないと思います。

本田健

このマインドだからこそですね。もう、もう、すごいです!

宮本佳実

もういっぺんゼロからやればいいわけですから。なので「今やってることが全部できなくなったら、なにやろうかな」っていうのは、たまに頭の練習で考えます。たとえば私が政治家だったら、落選したら何もできない。それと同じで「次の本が、4万部も刷ったのに全然売れなかった」「もう本田健、出版界から追放」ってなったらどうするか?など、たまに考えるようにしています。

本田健

そのワーク、いいですね! 帰りの新幹線のなかでやります、私!

宮本佳実

それを、よりワクワクするバージョンで考えてみてください。そうするとそのアイデアは今すぐやれることだったりするので、面白いですよ。

本田健

守りに入りすぎてるのは失うことが怖いから。失ったらなにもできなくなると想像しているけど、失っても「自分はこんなことができるんだ」っていうことが分かれば失うことが怖くなくなる! 勇気や覚悟を持つことも、より簡単になりますね。

宮本佳実

70代、80代の人に「人生って何でしたか?」ってインタビューすると、多くの人が「思い出だ」と答えます。最終的に死ぬときには思い出しか残らない、ということなんだと思います。

本田健

やっぱり「結果」じゃないということですね。

宮本佳実

ということは、いかに思い出を作るのかということが、より面白い人生を生きる秘訣とも捉えることができます。つまり1回も失敗がなく、つつがなく生きるよりは、あれも失敗した、これも失敗した、面白かったなって思って死ぬ方が、よっぽど面白いということになります。

本田健

ほんとですね。

宮本佳実

つまり、より人がやったことがないことをやってみないといけないということになるので、私は出版界で前例がないことばっかりやっています。

本田健

すごいです。普通だったら、誰かの成功事例の後ろを行きたくなりますけどね。

宮本佳実

それぞれの生き方の選択ですから、そういう生き方もあると思います。

本田健

好きなのを選べばいいということですね。自分に合っているものを。

宮本佳実

その通りですね!

本田健

♡アフタートーク♡

対談のあとに展開された、本田健さんのオフィスの女性3名と佳実さんによるトーク。こちらも特別にお届けします!

【女子トーク1】考えるエネルギーがお金に変わる♪

今日は本当にありがとうございました!

宮本佳実

お茶のおかわりいかがですか? このオフィスには、いろんな紅茶があるんです。

本田健

女性スタッフに宮本さんのファンがいるんです。

本田健

えーーー、ありがとうございます♡

宮本佳実

今回、宮本さんのお話しを聞いていて学んだのは、佳実さんが他の女性と違うのは「目標ロックオン」して、それに向かっていろいろ考えている、というところです。

Aさん

好きなことに夢中になるとお金が入ってくると言われていますよね。私はビジネスがすごく好きで、自分の好きなことをさらにビジネスとしてどうやるかって考えることが、ほんとうに趣味なんですね。なのでコンサルを仕事にしたら上手くいくようになったんです。タダでもアドバイスしたいくらい人の仕事のことも考えるのが大好きで。だから好きなことを普通の5倍くらいやると絶対お金って入ってくるんじゃないかなって、思うんです。

宮本佳実

いまも週休5日なんですか?

Aさん

たぶん月2日ぐらいしか働いてないです。でもオフのときも頭のなかはオンのことを考えてる感じというか。レストランとか入っても、テーブルの数から客単価とかを割り出したくなる、みたいな(笑)。同じレストランにいたとしても、おしゃれ関係の仕事をしている人は「あの内装が……」とかデザインのことが気になると思います。やっぱり好きだからだと思うんですよね。好きなことを仕事にしてると、オフのなかでも仕事をしているようになっていって。そうすると、それはエネルギーを出していることになるからお金が入ってくると私は思っているんです。

宮本佳実

【女子トーク2】私にとっての正解はこれ!

今日は素敵なお話をありがとうございました。

Bさん

こちらこそですーーー。Bさんとは普段から個人的にご飯に行く仲なんですよね♪

宮本佳実

佳実さんがいつも素敵だなーと思うのは、自分の軸がしっかりあるところなんですよね。女性の生き方は難しいので20代から30代になったりすると、生き方を悩んでいると思います。だから本もいろんな方に響くのだと思います。

Bさん

ほんとですか。

宮本佳実

女性の生き方の正解って1個じゃないじゃないですか。すごく種類があるなかで「私にとっての正解はこれ!」と決めるのは、自分で自分にイエスを出すっていうことだと思うんです

Bさん

うんうん。

宮本佳実

佳実さんと話してると、普段からそれがブレてないのが、本当にすごいなといつも思っています。そのときどきで、やりたいこととか、やっていくことに「どうしようかな、こうしようかな」という気持ちももちろんあると思いますが、私も含め多くの女性は、その軸が持てているようで持てていません。きっとその部分に多くの人が「できそうなんだけど、できない。だけどそこに近づきたいな」と、佳実さんに憧れる部分なのかなと思います。

Bさん

ありがとうございます。

宮本佳実

あとはやっぱり行動するのがすごく早いんですよね。

Bさん

たしかに。

宮本佳実

多くの人はいっぱい考えて悩んで、結局行動できず終わったりするんですが、佳実さんは軽やかに1歩を踏み出されていて。「あ、気軽にやったらいいんだ」っていうことも、いつも教えてもらってるんです。そこが他のこういう本を出してる方との決定的な違いだなあ、っていつも思ったりしています。

Bさん

嬉しいです、すごく。

宮本佳実

【女子トーク3】100%満たすと奇跡が起きる♡

私は「ありのまま」という姿勢にすごく惹かれました。自分もこうしたいけど、そのためには「あれやらなきゃ、これやらなきゃ、あの資格とらなきゃ、勉強しなきゃ」とか自分に鞭を打ってしまうところがあるんです。

Cさん

みなさん「自分を変える」「自分が変わる」みたいな感じで言われるんですけど。私の状況が一変したときって「あ、本当の自分に戻った!」という感覚だったんですよ。「自分のまま生きていいんだ」って感じたときに、周りが変わっていったんですよね。すごくなったとかじゃなくて。

宮本佳実

具体的なきっかけは何かあったのですか?

Cさん

うーん、いろいろ「気づいた!」って思いながら、「ああ、また悩んで」の繰り返しなので具体的なきっかけはないんですけれども。私、本にも書かせていただいてるんですけど、本を出せるようになりたいなとずっと思っていて。だけどその入り口が分からなすぎたんですね。どうやってそこに行ったらいいのか。起業ではうまくいってるんだけどそっちの世界に行ってないから満たされてなくて「このままどうするんだろう!?」っていう感じだったんです。

宮本佳実

——— そうだったんですね。

名古屋に住んでるし、出版社の知り合いの方とかもいないし。企画書を送ったりするんですけど、まあ全部スルーです。もう八方塞がり、みたいな。

宮本佳実

その出版社の方は、今ごろ悔しがっていると思います。

本田健

そのころ本田晃一さんとお話しする機会があったんですけど、「じゃあ、なにしたいの?」って聞かれて。「だから、本を出せるようになりたいです」って答えたんです。そしたら「え、じゃあ出したらいいじゃん。他にはなにがやりたいの?」「セミナーとか、前に立って伝える側になりたいです」。そしたらまた「やればいいじゃん」って言われて。「え、なんで? できないから言ってるんですけど」って答えたら「会議室予約して集客すれば、とりあえずできるじゃん」って言われたんです。

宮本佳実

——— 確かにそうかもしれませんけど……。

そのとき「あ、そうか」と思って、6人くらいでしかやってなかったセミナーを、いきなり40人でやってみることにしたんです。40人来るか分からないけど、とりあえず会場を予約して集客しました。

宮本佳実

やっぱり行動が早いですね。

Cさん

そうしたらお客さんが来てくれて、「前に立つ」ということを経験したんです。そしたら「あ、もう、私がやりたかったことはこれだ!」って、すごく満たされたんですよね。あっちの世界に行かないとダメだと思ってたんですけど、もうそれでよくなっちゃったんです。いつも新月の願い事に「本を出したい」って書いてたんですけど、そのあと初めて書かなかったんです。そしたら2週間後に決まったんです、出版が。

宮本佳実

それは、おもしろいですね。

本田健

やりたいことを今すぐやるということですね、できる範囲で。できるんだけど、ちょっとやれてないぐらいのこと。勇気出さないとできないようなこと。みんな、ちょっと考えればできるんだけどやってないことって、結構たくさんあるんですよね。私もそうだったんですけれども。それをやってみると、ほんとに自分が求めてた感覚とかが分かって、なんかね、周りの全部に感謝したくなったんですよ、そのとき。

宮本佳実

昔から「感謝が大事」とか「ありがとうと言いましょう」とか、話を聞いたり本を読んだりさんざんしていたので、今さら古〜いって思っていたところがあったんですけど、それがいちばんオーソドックスでいちばん本質なんだなと思いました、そのときに。感謝の意味というか、「満たされると全てに感謝したくなるんだ」「ありがとうと言いましょう、ってこういうことだったんだー」って、はじめて自分で気がついたんです。そしたら、本来の自分に少しずつ戻っていきました。

宮本佳実

それが人間力というか、優しさや性格のよさにつながっていくんですね。そういうのが大事なんだなと、今日はすごく勉強になりました。

Cさん

私も以前は、自分を変えようと思ってたんです。すごい人になろうとか。だけど自分が元に戻って周りが変わっただけだったんです。環境に翻弄されない生き方ができているのも、そこが基本だからかもしれないです。

宮本佳実

——— 今に満たされて感謝を高めていくと夢が叶う、という感覚ですか?

そうですね。2冊目の『ミラクルレッスン』で夢や理想のことを「大きな扉」と書いてるんですけど。みなさんから「一番ビッグな扉の開け方を教えてください」って聞かれるんですよね。でもその開き方って分かんないんです。私の場合も「本を出す扉」は、どこにあるかさえ分かんなくって。目の前の扉をひとつずつ開けて、満たされていくしかないんですよね。ビッグな扉とは全く関係ない扉だとしても1個ずつ開けてちょっとずつ自分を満たしていくと、いきなりドンと大きな扉が現れるというイメージなんです

宮本佳実

今、いいタイトルを思いついたのですが、「今の自分を100%満たすと人生に奇跡が起きる」とかどうですか? 帯にも使えるかもしれません。

本田健

すごくいいです。きゃーーー、嬉しすぎます♡

宮本佳実

対談者プロフィール

本田 健(ほんだ・けん)

神戸生まれ。経営コンサルタント、投資家を経て、29歳から育児セミリタイア生活を4年間送り、その間に執筆活動をスタート。「お金と幸せ」「ライフワーク」「ワクワクする生き方」をテーマにした1,000人規模の講演会セミナーを全国で開催。『ユダヤ人大富豪の教え』(大和書房)『大好きなことをやって生きよう!』(フォレスト出版)『運命をひらく 生き方上手<松下幸之助の教え>』(PHP研究所)など著書多数。累計700万部を突破。
オフィシャルサイト
HP http://www.aiueoffice.com
Blog http://ameblo.jp/kenhonda
Facebook https://www.facebook.com/aiueoffice
LINE http://bit.ly/kenLINEAT

本田健『ユダヤ人大富豪の教え』 本田健『大好きなことをやって生きよう!』 本田健『運命をひらく 生き方上手<松下幸之助の教え>』

宮本 佳実(みやもと・よしみ)

愛知県出身。高校卒業後、アパレル販売員、一般企業を経て25歳で司会者の道へ。28歳で起業し、パーソナルスタイリストとして名古屋に「女性のためのスタイリングサロン ビューティリア」をオープン。現在はワークライフスタイリストとして全国各地で「起業」や「お金」のセミナーや講演会を開催。著書に『可愛いままで年収1000万円』『可愛いままで年収1000万円になるWORK LIFE STYLE BOOK』(WAVE出版)などがある。
オフィシャルサイト
HP http://yoshimimiyamoto.com
Blog http://ameblo.jp/beauteria
Instagram http://www.instagram.com/yoshimi_miyamoto722
Twitter http://twitter.com/beauteria
Facebook http://www.facebook.com/yoshimimiyamoto722

宮本佳実『成功への扉が次々ひらく♡ミラクルレッスン 宮本佳実『可愛いままでこう働く』 宮本佳実『可愛いままで年収1000万円になるWORK LIFE STYLE BOOK』

書籍紹介

宮本佳実『可愛いお金持ち養成講座』

宮本佳実『可愛いお金持ち養成講座』
(5/20 店頭販売開始)

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