第4回 「好きは覚悟」、「でもでもでも、怖いやん」。(2016.5.5)

―――好きに従って生きることは実はいろんな覚悟や勇気がいるんですね。

いるよね。

心屋仁之助

いりますね。いりますー。

宮本佳実

だからみんな「出来ない」って言うよね。

心屋仁之助

今回の新刊にも書きましたけど、お金が絶対に儲かる資格なんてこの世の中にはなくって、強いて言えば看護師さんくらいですよ。

宮本佳実

あと薬剤師か。

心屋仁之助

そうそうそう。弁護士さんでも不安定な時代ですから。

宮本佳実

お医者さんでもね。それにしても不景気不景気やっていうけど、うちの周りだけ景気ええけどな。あと、みんなすごい幸せに生きてる。

心屋仁之助

うちもですー! ……とか言って(照笑)。

宮本佳実

”好きなことしかしないから、そのことだけを人よりは、やってるのかもしれないですね。”

―――それはやっぱり、好きに従ってるからなんでしょうか?

そうね。嫌なことにエネルギーかけないから、好きなことにかけれるもんね。ダラダラと好きなことにかけれる。ダラダラ、ゴロゴロ。

心屋仁之助

私もすごいダラダラしていて、ヤバいくらいです(笑)。韓流ドラマとか、こないだの朝の連続ドラマをまとめて見てるんですけど、長いからもうずーっと見てて。合間に原稿書いたりしてます。だけど好きなことしかしないから、そのことだけを人よりは、やってるのかもしれないですね。

宮本佳実

―――心屋さんはどんなきっかけで歌をはじめたんですか?

音楽は高校ぐらいからずっとやってたけど、社会人になったらもう……社会人になっちゃったから、ミュージシャンの夢とかって完全に1回は捨ててるよね。でも「好きなだけしていこう」って、嫌なことやめていったら音楽が残ったのね。「じゃあやろう!」と思って。でもでもでも怖いやん。いきなり歌を披露するって。しかも、自分では上手いと思ってたけど客観的に聞くとそれほど上手くなかった。だから最初は「お、お、お、どうしよう……」「こんなとこで歌ってもええのかな」と思いながら歌ってたときもあったよ。で、そんな罪悪感のなかで歌いはじめたら、叩かれた(苦笑)。

心屋仁之助

ええ〜〜。

宮本佳実

「へたくそ」「聞いてられへん」ってくるわけ。かー、うるさいって腹が立ったよ。でも、でもね、歌詞とかメロディーには自信があった。だから歌唱力はついてこないけれども、「とりあえず、だまされたと思って聞いてみて」ということでずーっとやりつづけたの。それから、自分が「こんな歌でごめんなさい。こんな歌唱力でごめんなさい」と思うのもやめたの! なんで謝るんだろうと思って。

心屋仁之助

なるほど〜。

宮本佳実

”先に自分の気持ちのなかで決めることの大事さを実感したよね。”

―――音楽って、音を楽しむって書きますから、別に上手くても下手でもいいんですよね。

そう。だから自分が下手なのを、なんで謝らなあかんねん、もう謝るのやーめた!と思って。「聞きたい人は聞いていいし、聞きたくない人は、とっとと会員やめてください」っていうことにしたらね、不思議なことに急に自分の歌が上手くなって、評判がグッと変わったわけ。だから、やっぱり、やっぱりね、先に自分の気持ちのなかで決めることの大事さを実感したよね、僕も。

心屋仁之助

―――プロでもインディーズでも、下積みしているミュージシャンがあまたいるなかで、すでに有名なライブハウスでやっている心屋さん。そんな人から、ズルいって言われませんか?

他のミュージシャンがコツコツやってるところ、ピューっと横入りしたからね。確かに、ズルいと思う人はいっぱいいるやろね。でも、「ズルい」って妬むだけの人と、「あ、あれいいな、私もあんなふうに好きなことしてノっていこ!」って生き方を取り入れるかで、その人の未来が変わるんですよね〜。これも秘訣よ。

心屋仁之助

だからルートはなんでもいいですよね、この世の中は。

宮本佳実

しかもね、コツコツと我慢して努力していると結局、行列に並んで待ってるとか、信号待ちしてるとかになるんだけど、自分が好きなことして生きるとね、「こっちこっちこっち、どうぞ」「こっち席、空いてます」みたいに、シューーーーっと入れてくれるの。しかも「え、こんなすごい場所でいいんですか!?」みたいなことが起こるわけ。こんなふうな裏道を、僕ら「蛇の道」と呼んでるんですよ。

心屋仁之助

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対談者プロフィール

宮本 佳実(みやもと・よしみ)

愛知県出身。高校卒業後、アパレル販売員、一般企業で人事・受付を経験し、25歳で司会者の道へ。その後28歳で起業し、パーソナルスタイリストとして名古屋駅近くに「女性のためのスタイリングサロン ビューティリア」をオープン。現在はワークライフスタイリストとして名古屋を拠点に全国各地で「起業」や「お金」のセミナーや講演会を開催。著書に『可愛いままで年収1000万円』『成功への扉が次々ひらく♡ミラクルレッスン』(WAVE出版)がある。
ブログ:http://ameblo.jp/beauteria/

宮本佳実『可愛いままで年収1000万円』 宮本佳実『成功への扉が次々ひらく♡ミラクルレッスン

心屋 仁之助(こころや・じんのすけ)

兵庫県生まれ。大手企業の管理職として働いていた後、心理療法を学びカウンセラーとして活動。テレビ番組「解決!ナイナイアンサー」に出演し話題を集める。現在は京都を拠点に全国各地でセミナーや講演会などを開催。 『マンガで学ぶ 心屋仁之助の お金を引き寄せる体質改善!』(KADOKAWA)『がんばらない成長論』(学研プラス)『ゲスな女が、愛される。』(廣済堂出版)『仕事が「ツライ」と思ったら読む本』(WAVE出版)など著書多数。
ブログ:http://ameblo.jp/kokoro-ya/

心屋仁之助『仕事が「ツライ」と思ったら読む本』 心屋仁之助『がんばらない成長論』 心屋仁之助『ゲスな女が、愛される。』

書籍紹介

宮本佳実『可愛いままでこう働く』

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名古屋を中心に講演会やセミナーなど、ひと月の実働約5日で豊かに暮らし、好きなことで日々を満たしている宮本佳実さん。この春から東京にも拠点を持ち、ますます自由になっていくワークライフスタイルから目が離せません。そんな宮本さんの三作目出版を記念して、素敵な方々との対談をご用意しました。

第1弾は心屋仁之助さんと「好きなことで生きていく秘訣」について語っていただきました。第2弾はジョン・キムさんと「女性にとって必要な心のあり方」について語っていただきました。どちらも女性の生き方について示唆のある対談となっております。ぜひご一読ください!