ジョンさんが「体験をシェアしたい」という私の姿勢を理解してくださっているのは、とても嬉しいです。実は「教える人になりたくない」と思ってたから……。私、教えるということが上手くできないからですけどね(苦笑)。
宮本佳実
———公演やセミナーで佳実さんが話されてるときも、教えるっていう気持ちじゃなくて、体験をシェアするっていう気持ちなんですか?
そうです。基本的には。
宮本佳実
———最初からそうだったんですか?
いえいえ。以前は「人に教える」ということが普通だと思っていたので「教えなきゃ」と思ってたんですど、上手に教えられない自分に何年間も苦労したんです。上手に教えられる人を見ては、すごい落ち込んでいて。生徒さんが夢を実現させても目標金額を稼いでも、本当に自分が教えたからそうなったのか?という疑問も常にぬぐえないし。だって生徒さん全員がそうなるわけじゃないじゃないですか。
宮本佳実
———どんな教えでもそうですよね。
すべての生徒さんが、同じスピードで上手くいくわけじゃない。だったら私のメソッドって100%じゃないよなと自問したり。そんなふうに、いつもすごく苦しかった。上手に教えられないコンプレックスで。そこで「シェアする」ということに割り切って変えたら、上手くいくようになったんです。
宮本佳実
———話す内容とか話し方を変えたんですか?
いえ、個人コンサルティングをやめたんです。個人的にというよりは、多くの人に伝えるというスタンスにしました。
宮本佳実
———佳実さんって、やっぱりいろんな覚悟をもって行動してきてるんですね。今までやってきたことを辞めるというのは、怖いし不安も多い。でも、苦手を手放したら上手くいったというのは、普通の人が聞くとミラクルですよね。
今は教えるときも、メソッドじゃなくて、基本的には心の姿勢とか、そういうものを教えているんじゃないですか? つまり頭に教えこむのではなくて、その人が「感じ取る」手助けをするということ。そのことによって、その人が体感をして体得ができるはずなんです。体得・体感が、最高境地だと思うんですよ、教えるということの。
ジョン・キム
そう言っていただけると説得力がすごくて、涙腺が緩みそうです〜〜!
宮本佳実
”佳実さんのようになりたいと思って飛び出したはいいけど……”
———3作目には、スリッパだったり、ときには裸足のままで一歩を踏み出してきたというエピソードもあったんですけど、そこのところもやっぱり「覚悟」とか「決める」という芯がないとできないなあと思うんですよね。でもあくまでも軽やかなのが羨ましいです。
たぶん初期は宮本さんも並々ならぬ覚悟で、たくさんの試行錯誤をしながらやってきてるけど、今は、それを超えちゃった境地なのね。だからすごくやわらかくなれるというか。最初は誰よりもキッチリ頑張ったはずなんです。やりたいことをやるためにも、やるべきことをがむしゃらにこなしてきた時期がある。そこを通らないとこうならないから。それを超えてるから、こうなれる。3作目を読んで「あ、なるほどねえ」と思いました。
ジョン・キム
———読者のみなさんにも、それが伝わればいいなと思っています。
やっぱり簡単にミラクルは起こらないんですよ。ちゃんとミラクルが起こるように自分がいろんな準備をしていかないと、運というのは呼び寄せることはできないんだ、ということですよね。
ジョン・キム
———読者の夢をちょっと壊しちゃうかもしれないんですけども、やっぱり佳実さんによって背中を押された読者とかセミナー受講者がたくさんいらっしゃるんですよ。でも佳実さんのようになれる人と、佳実さんのようになりたいと思って飛び出したはいいけど……という人に分かれていて。そうならないための本にしたかった、というのがあります。
たぶんね「佳実さんになりたい」というのはいろんなバージョンがあるんですよ。佳実さんが伝えたいのは、その人が自分の人生を自分のものにしていくということ。だから絶対失敗しないの、ほんとは。でも佳実さんが伝えてるメッセージの表面にある「ブログで発信して、お客さんいっぱい集めて、仕事を月に何日して、お金を稼いで、なんか買って贅沢して」とか、そういうのだけ見てると佳実さんにはなれない。本当に佳実さんが伝えようとするメッセージの本質的なものを得た人は絶対失敗しないのね。
ジョン・キム
ん〜〜〜(感動で息を飲む) 嬉しいですう〜(涙)。
宮本佳実
あと、新しい本のなかでもやっぱり自分のなかでの理想の未来の描き方が重要視されていますよね。まず自分がイメージをして、それを限りなく具体的にしていく。そうすると映画のように臨場感がどんどん出てきて、あたかも現実のように感じる。つまり現実以上に現実のように感じる夢を自分が限りなく具体的に見ていくことによって、それがひとつの自分のなかでの新しい現実になるので、それに基づいて感じたり考えたり選択したり語ったりといった行動をしていくから、その未来が実現されていくんだよね。
ジョン・キム
———ジョンさんにかかるとビジョンが現実になる過程も、こんなにわかりやすく解き明かされるんですね!
ほんとに! 私自身のことも、私が伝えたいことも、こんなに理解してくださっているかたがいるなんて!って、感激しっぱなしです。
宮本佳実
こんなに理解したくなる人も、そういないから。
ジョン・キム
嬉しいです〜〜(悲鳴)。
宮本佳実
対談の続きは5/21に公開予定です。
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対談者プロフィール
宮本 佳実(みやもと・よしみ)
愛知県出身。高校卒業後、アパレル販売員、一般企業で人事・受付を経験し、25歳で司会者の道へ。その後28歳で起業し、パーソナルスタイリストとして名古屋駅近くに「女性のためのスタイリングサロン ビューティリア」をオープン。現在はワークライフスタイリストとして名古屋を拠点に全国各地で「起業」や「お金」のセミナーや講演会を開催。著書に『可愛いままで年収1000万円』『成功への扉が次々ひらく♡ミラクルレッスン』(WAVE出版)がある。
ブログ:http://ameblo.jp/beauteria/
ジョン・キム(じょん・きむ)
韓国生まれ。19歳で日本へ国費留学し、ハーバード大、オックスフォード大、慶應義塾大など世界の大学を渡り歩く。ノマドワーカーとしても知られ、パリなど世界を転々としながらも、現在は六本木在住。
著書に『媚びない人生』(ダイヤモンド社)、
『断言しよう、人生は変えられるのだ。』(サンマーク出版)、
『来世でも読みたい恋愛論』(大和書房)など。
また共著に『ジョンとばななの幸せって何ですか』(光文社)がある。
ブログ:http://ameblo.jp/john-kim/
書籍紹介
宮本佳実『可愛いままでこう働く』
「好きなことを好きなときに好きな場所で好きなだけ」
「可愛いままで起業できる! 」
女性の新しい生き方・働き方(ワークライフスタイル)を
提案する人気著者の最新作。
もっと自由に、もっと心地よく
働き方も生き方も、選べます。
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ゆるふわキャリアの
マインドと働き方の秘密を大公開。
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第3弾まで続きますのでお見逃しなく!
宮本佳実『可愛いままでこう働く』
発売記念スペシャルサイト
名古屋を中心に講演会やセミナーなど、ひと月の実働約5日で豊かに暮らし、好きなことで日々を満たしている宮本佳実さん。この春から東京にも拠点を持ち、ますます自由になっていくワークライフスタイルから目が離せません。そんな宮本さんの三作目出版を記念して、素敵な方々との対談をご用意しました。
第1弾は心屋仁之助さんと「好きなことで生きていく秘訣」について語っていただきました。第2弾はジョン・キムさんと「女性にとって必要な心のあり方」について語っていただきました。どちらも女性の生き方について示唆のある対談となっております。ぜひご一読ください!