第2回 人生のベースは「絶対なれる!」「いまの一番」「意見は聞かない」(2016.7.8)

———小学生の頃から「絶対芸能人になれる!」と、まわりに言い続けてきたGENKINGさん。反対や批判はされなかったんですか?

親にも宣言して、中学生になったら地元の愛知から東京まで毎週レッスンに通ってたんです。デビュー前は、芸能事務所の人や、おぐねぇー(ヘアメイクアーティストの小椋ケンイチさん)だったり、知り合いの芸能人から「なんでそんなに売れる自信があるんだ?」って聞かれてもなにも言えなかったけど、でも自信があったんですよね。「そんな金髪で肌黒い子なんて売れません」なんてこともよく言われてたけど「でも売れるもん!」「出ちゃえば絶対こっちのものになる」みたいな。

GENKING

いま実際、売れっ子ですもんね。すご〜い!!

宮本佳実

まわりまわって、その頃のみんながびっくりしてます(笑)。

GENKING

デビュー前の時期は「デビューできないから、自分はいま満たされてないな」とは思っていたんですか? 「芸能人になれなきゃヤダ」とか、焦りみたいなのは?

宮本佳実

ない。遊びたいときはその気持ちをレッスンよりも優先させてたし、前の彼と出会ってからは彼との同棲が幸せだったから。「芸能人になる」っていう夢を超えた存在の彼氏だったんです。「もう芸能人になる夢なんてどうでもいい。彼と一緒の夢に向かって頑張っていきたい」って思ってましたね。

GENKING

「いま」に全力投球だったんですね。

宮本佳実

僕ね、常に「いまの一番」をやりたいから。当時はほんとに「芸能界なんかどうでもいい。彼と一緒にいたい。彼とお店を出したい」しか頭になかったです。僕はブランド品がすごく好きだったから、ブランド品の超おしゃれなセレクトショップを作るっていう新たな夢ができて。OLしながら主婦をやりつつ、古物商の免許を取って、二人でお金を貯めて……。でも結局、別れてしまったんですけどね。儚いな、って思いました。どんなに惚れても終わるとき一瞬だなって……。

GENKING

———それで芸能界への夢が再浮上してきたんですね。

彼と別れて「やだー、私どうやって家賃払おう!?」「一人分の家賃だとワンルームになっちゃう。やだー。二人で家賃を払ってたから2倍の広さやグレードのお部屋に住めてたのにー」「OL続けるのも年齢が年齢になったら、きっとムリー」なんて思ってた期間が2ヶ月ぐらいかな……あったんです。で、だったら「もう芸能人になろ♪」って切り替えた。そうしたらいろんな事務所からオファーがポンポンポンっときて。

GENKING

すごいー! 「芸能人になろ♪」って、「買い物いこ♪」ぐらいな勢いですね!

宮本佳実

それで事務所に入ったらすぐテレビ出演(「行列のできる法律相談所」)が決まって、去年の3月1日にボンってオンエアされたら、もう休みがないぐらいオファーが殺到するようになった。人生ずっとそうですけど、停滞してるときがないんです、僕。昔からほんと引きが強くて「ヘアメイクやりたい!」と思ったらおぐねぇー に知り合ったり、「スタイリストやりたい!」と思ったら、強めのアーティストさんとお友達になれて、そこから仕事やるようになったりとか。

GENKING

———それってインスタグラムをやっていた影響はあるんですか?

いや、ないですね。もともと僕、中学生のときに芸能界に入ってたから、そこからのお友達が多いというのは、まずあるけど。

GENKING

そのとき、そのとき、やりたいことを本当に全力投球でやってきていらっしゃるからですね。やっぱりそういうふうに生きることが秘訣なんですよね。

宮本佳実

うん。だから我慢しない。やりたいことやる。欲しいもの買う。だから基本、人の意見は聞かないかも。

GENKING

———将来への不安から「貯金しなきゃ。だから欲しいもの我慢しなきゃ」という風潮のなか、どうしたらそのマインドになれるんですか?

僕はぜんぜん安定なんていらな〜い、って感じなんです。だって安定を求めたところで、現状の範囲内でしか変わらないじゃん、と思うわけ。要は、いまよりもっと悪くなる可能性もある。いまが安定してて、将来のために貯蓄できるとしても、僕は「いまの暮らしがずーっと続くなんてヤダー」と思っちゃう。たった1回の人生なのに。

GENKING

うんうんうんうんうんうん!

宮本佳実

僕は若いとき、すごく浪費したし、超貧乏も経験してて、「部屋がワンルームで超狭い」とか「電気止まる水道止まる」とかも経験してるから、ヤなの、もう。いまは人よりレベル超えたいい車に乗りたいし、人よりレベル超えたいいマンション住みたい。全部それしかない。

GENKING

我慢より、自分の「したい!」っていう気持ちは、遠慮せずに解放したいですよね。

宮本佳実

だっていままですごい苦労したもん……。そういう人生にならないと報われない! いまやっと報われはじめてきたと思うんです。

GENKING

———いま苦労している人は、「報われたい!」ということも、強く願ったほうがいいですか?

いや、違うんだよね。なんだか勝手に報われてるだけだから。やっぱり「全力で生きてる」だけで……。

GENKING

GENKINGさん、常に「いま」を楽しんでますもんね。

宮本佳実

うん!

GENKING

”少ないお給料でも「いま」我慢しないで生きるには?”

あと、みんな「いい40代を送るために頑張る」とか「5年後の自分のために頑張る」っていうけど、そういう考えかたもイヤなんですよ。

GENKING

———そういう場合は、どう変えていったらいいですか?

やっぱり「いま」。「いまを満たすこと」なんです。

宮本佳実

僕の場合は、「人生のなかで一番若いのは今日」という思いが強いんです。だから今日一番いい暮らししたい。いいマンションに住むのも、いいブランド品を持つのも、歳とってからじゃ楽しくないんですよね。若いのにハイブランドを持つからイケてるわけで。高い車も、例えば20代で乗るから超かっこよかたりするわけで。家も、40代になったら、もうみんながいい家を持つわけだから。そういうのが嫌で、若ければ若いほどいいって思ってるんです。

GENKING

———なるほど〜。

だって、いつ地震だとか自然災害にあうかわからないし、いつ自分が病気になるかもわからない。僕自身、左耳が聴こえないんですよ。17歳ぐらいのとき突発性難聴になって。例えば明日、目が見えなくなったら後悔することだらけじゃないですか? 「なんで彼氏でもない友達に気を使ってたのか」とか「会いたくもない人のために時間を作ってたのか」とか……。

GENKING

ああ、それすごいわかります(笑)!

宮本佳実

「欲しかったバッグ買っておけばよかった」とかも。例えばお給料が20万円だったとして、でも20万円のバッグが欲しくて我慢してたとする。そのとき20万円入ってる給料袋を落としちゃったら? 「だったらあのバッグ買っておけばよかった!」ってなるじゃないですか。人生ってそれと一緒で、欲しいんだったら買えばいいし、なんとかなるし、みたいな。僕はそっちタイプなんですよ。だから我慢はしない。

GENKING

うんうん!

宮本佳実

———2冊目の本『GENKING PETIT PRICE ARRANGE』には、月収30万円のOL時代、自己投資のために50万円くらいクレジットカードを使っていたというエピソードがありましたね。

ヘアメイクやスタイリストの副業で臨時収入があったし、足りないときは手持ちのブランド品を売ったりして、お金をまわしてましたね。なりたい自分になるためには自己投資も必要だし、生きてる限りローンは払い続けられるから別にいいや、って思ってたんです。要は、カードの限度額が貯金額だと思ってて。

GENKING

名言ですね!

宮本佳実

もし自分に、例えば1億円の限度額があるとしたら、そこからお金を引き出すのは自分。頭を使って、仕事のアイデアで引き出すんです。

GENKING

———なんて斬新な考え方!

「いまの自分は20万円の給料しかない」って少ないお給料に虚しくなったら、1億円が自分に貯蓄されてると思えば虚しくないんです。それを引き出すためにいい仕事しようって発想を変えればいいんです。

GENKING

うんうん。みんなこう思って生きたいですよね♡ でも読者のかたと話していると、「やりたいことあるんだけどやれない」という人がすごく多くて。

宮本佳実

ダイエットと一緒で、世の中の半分の「やりたい」は、本気じゃないんですよ。美容整形も美容院も一緒なんだけど、「どこまで綺麗になりたいですか?」「女優さんみたいになりたいです」。だったら……美容院で例えると、シャンプー、トリートメント、ヘアカット、カラーリングしてもらって、家でもトリートメントしなきゃダメですよね。だけど「家用のトリートメント剤を買ってください」って勧められても「そこまでお金出せないからカラーリングだけで芸能人っぽくしてください」っていう子が大半だと思う。でもカラーだけで人より綺麗になんかならないし。家用のトリートメントにもお金出すからこそ綺麗になれるわけで。

GENKING

そうそうそう。

宮本佳実

人生ってそうなんです。ほとんどの人は、たいして本気じゃない。

GENKING

本気なのに夢が叶わないなら、「やりたい」を「やれる」に変換する力、セルフプロデュース力を、もっと育てていったほうがいいですよね。

宮本佳実

対談の続きは7/9に公開予定です。
続きが読みたい!という方は、ページ下で、メールアドレスの登録をお願いいたします。
公開され次第、メールでお知らせいたします。

対談者プロフィール

宮本 佳実(みやもと・よしみ)

愛知県出身。高校卒業後、アパレル販売員、一般企業で人事・受付を経験し、25歳で司会者の道へ。その後28歳で起業し、パーソナルスタイリストとして名古屋駅近くに「女性のためのスタイリングサロン ビューティリア」をオープン。現在はワークライフスタイリストとして名古屋を拠点に全国各地で「起業」や「お金」のセミナーや講演会を開催。著書に『可愛いままで年収1000万円』『成功への扉が次々ひらく♡ミラクルレッスン』(WAVE出版)がある。
ブログ:http://ameblo.jp/beauteria/

宮本佳実『可愛いままで年収1000万円』 宮本佳実『成功への扉が次々ひらく♡ミラクルレッスン

GENKING(ゲンキング)

SNS「インスタグラム」で、独自のファッションセンスを持つ謎の美男子として話題となり、現在のフォロワー数は94万人超え。2015年に芸能界デビューし、ジェンダーレスモデル、タレント、マルチクリエーターとしてテレビや雑誌などで幅広く活動。著書に 『GENKING STYLE』(双葉社) 『GENKING PETIT PRICE ARRANGE』(宝島社) 『GENKING 幸せノート365日~My Happy Journal~』(カエルム)がある。
HP:https://genking.jp/

GENKING『GENKING STYLE』 GENKING『GENKING PETIT PRICE ARRANGE』 GENKING『GENKING 幸せノート365日~My Happy Journal~』

書籍紹介

宮本佳実『可愛いままでこう働く』

宮本佳実『可愛いままでこう働く』

「好きなことを好きなときに好きな場所で好きなだけ」
「可愛いままで起業できる! 」

女性の新しい生き方・働き方(ワークライフスタイル)を
提案する人気著者の最新作。

もっと自由に、もっと心地よく
働き方も生き方も、選べます。

仕事も人生も可愛く
スルッと上手くいく。

ゆるふわキャリアの
マインドと働き方の秘密を大公開。

登録のご案内

対談はいかがでしたか?
メールアドレスを登録すると、対談の続きが公開されるタイミングでお知らせいたします。
どうぞお見逃しなく!

 男性   女性 

オススメ記事

トップバッターとしてご登場いただいたのは心屋仁之助さん。心屋さんも、ひと月の実働は約5日間。講演会やライブ以外の日はほぼ事務所にいて、新しい発想をフェイスブックやブログに綴ったり、歌を作ったりして、ゆとりある日々を満喫しているそうです。

そんなおふたりに「好きなことで生きていく秘訣」について語っていただきました。

第2弾は、よしもとばななさんとの共著『ジョンとばななの幸せって何ですか』も記憶に新しい作家のジョン・キムさん 。世界を旅するように仕事をされているワークライフスタイルの持ち主でもあります。

そんなお二人に、人生の切り開き方、本当の愛や幸せの見い出し方など、女性にとって必要な心のあり方を語っていただきました。

宮本佳実『可愛いままでこう働く』
発売記念スペシャルサイト

名古屋を中心に講演会やセミナーなど、ひと月の実働約5日で豊かに暮らし、好きなことで日々を満たしている宮本佳実さん。この春から東京にも拠点を持ち、ますます自由になっていくワークライフスタイルから目が離せません。そんな宮本さんの三作目出版を記念して、素敵な方々との対談をご用意しました。

第1弾は心屋仁之助さんと「好きなことで生きていく秘訣」について語っていただきました。第2弾はジョン・キムさんと「女性にとって必要な心のあり方」について語っていただきました。どちらも女性の生き方について示唆のある対談となっております。ぜひご一読ください!