第5回 「常識にとらわれない人」イコール「お金稼げてる人」(2016.7.11)

ウチのママはね、僕が子どものころから一貫して「お勉強したくないなら、しなくていいよ。やりたいことやったほうがいいから」みたいな親でしたね。

GENKING

親御さんも素敵、やっぱり。

宮本佳実

親に抑え込まれたことってないんです。だから昔も今もすごく仲いいし、反抗期もなかった。たぶん子どもって、抑えつけられたら反抗するわけで。ウチはね、小4から僕が髪を金色に染めようが「いいじゃーん」っていうノリ。なんならママも金髪にする、って一緒に美容院に行ってたくらい(笑)。

GENKING

おしゃれなお母さん。セルフイメージがすごく高いということですよね。

宮本佳実

そう。あと、うちのママは担任の先生ともよくケンカしてましたね。先生から「ゲンキくんはすごく授業中まじめですよ」って言われても、「学校の、いわゆるまじめってなんなんですか?」って問いただしちゃったり。だいたい、いかにもまじめそうなPTAの息子とかが、イジメをしてたりとか。親がちゃんとしてる家庭の子こそ、裏で悪いことしてたりもしたし。そういうのを僕自身、子どもの頃からわかってたし、ウチの親も「警察沙汰にならなければいい。人をいじめなければいい」っていう主義。

GENKING

お母様の子育て本を読みたいぐらいです!

宮本佳実

僕が金髪にしようが肌を焼こうが、ママは「自由にしてなんぼ」でしたね。お小遣いも小学校から人一倍多かったし、「欲しい!」と思ったらなんでもその日に買ってもらってたりとか。だから我慢をしたことがないんです。

GENKING

———夢やお金に対する心理的なブロックって子どもの頃に作られてしまうことが多いなか、やっぱりめずらしいですね。

そうですよね。「絶対芸能人なれる!」って思っていらしたのも、もともとの素質もあると思うんですけど、親御さんの影響も絶対ありますよね。全部「大丈夫だよ」みたいな心の深さというか。「あなたはダメ、ダメ」って否定されると、「そんなこと思ったらダメなのかな」ってブロックになっちゃうから。

宮本佳実

なかったですね。

GENKING

「芸能人なんて、そうそうなれないよ。もっと現実的に」っていう親御さんが多いのに。

宮本佳実

えー、ウチは中学生のときからママに「あんたどうやって愛知から東京へレッスンに通ってるの?」って聞かれて「鈍行で5時間かけて行ってるんだよ」って答えたら、「自由席に乗ってる子なんて売れないから、グリーン車で行け!」って言われるくらい応援してくれてましたね。

GENKING

お母様からの教え、素晴らしい〜!

宮本佳実

その言葉を聞いたときに「確かにそうかも」と思って、絶対グリーン車しか乗らなくなりましたね。いま思うとマセてるな(笑)。13歳から毎週、東京に通ってるから。人生においてだけど、僕の場合そんな感じでフットワークがすごい軽くて。一人遊びがすごくできる子だったから、全部ひとり行動できる。

GENKING

自分で自分の人生を楽しめるってことですよね?

宮本佳実

そう。だから人に頼らないのが根本。「やってもらおう」と思ってないんですよ。芸能界に入ってもそれは変わらなくて。芸能人って事務所側がブランディングしたりするけど、僕の場合はもう僕のなかでビジョンができてるからプロデュースも全部自分でやりたいし大きな仕事は全部自分で決める。考え方的にはレーベルというか。自分はアーティストで、売るための窓口を委託してる会社がいまの事務所っていう感じです。

GENKING

ああ、だから「いま芸能界デビュー」をされたことにも、すごく意味があるんですよね。もっと若かったら、きっとプロデュースされてしまうから……。この抜群のタイミングも引き寄せてますよね!

宮本佳実

確かに! あと、若かったらね、調子乗って天狗になってる(笑)。だから今がちょうどよかった。子どもの頃、それなりのお家に生まれたけど親が離婚して貧乏になって、超苦しかったこと……それと、オネエな部分のコンプレックスで苦しかったこと……それがやっといま還ってきてると思うんです。平凡な家に生まれたり、お金持ちの家に生まれたら、こういう立ち位置になってないと思うし。つらかった分がやっと、いいこととして還ってきてる。

GENKING

———いま現在もがいている人にとって、GENKINGさんの存在はとても励みになりますね。

”僕がなりたいのは、日本のパリス・ヒルトン”

GENKINGさんのこれからがすごい楽しみー! これからどうなっていくんですか?

宮本佳実

僕がなりたいのは、日本のパリス・ヒルトンみたいな存在!

GENKING

わ---ー♡ 絶対なれます! もうなってるけど!

宮本佳実

日本ってみんなまじめだからヤなんです。僕、誰よりも目立ちたがりだから、芸能界は天職。なんで芸能人になりたいかっていったら、派手な暮らししたいし、派手なライフスタイルが送りたいっていうのもあるし。だからぶっ飛んでたいんですよね、常に。安定はいらないし、人生はゼロか100か、でいい。節約とかもヤだ。だけど僕、芸能界じゃなくても、どの業界にいても絶対トップにいける自信があるんですよ。

GENKING

GENKINGさんなら絶対すごくなれます!

宮本佳実

なんか日本人って、主張が弱いですよね。みんなとすぐ一緒にしたがるし。

GENKING

うん。みんな遠慮してますよね。

宮本佳実

なんかね、「価値観ってなに?」「そもそもその価値観、合ってないし」とか思うんですよ。例えば太ってようが痩せてようが関係なくて。なんでそこをみんな基準にしてんの? だれを基準にしてんの? 自分基準じゃないとダメだって思うんですよ。夢だって、「平凡に生きるのが夢」っていう子もOKだし。

GENKING

それもいいですよね。

宮本佳実

僕は「みんながしてるから、お前もこうしろ」って言われると「ムリ」って思っちゃう。あと、オネエの枠に入れられるのにも違和感があって「枠ってなに?」って感じ。そもそもGENKINGは一人しかいないんだから、GENKINGはGENKINGなの!って。

GENKING

ね、ほんとに。みんな自分の幸せの価値観とか、どうしたいかという基準をもっと持つべき! だけど、「自分基準を持てない」「好きなものがありません」「ワクワクしません」「どうしたらいいですか?」っていう質問が大量にくるんですよね。

宮本佳実

そこをワクワクしたほうがいいのに。「自分の人生には、これから何か出てくるんだろうな」って。例えば、毎日アポなしで飛び込み営業してて、毎日ピンポン鳴らしても誰も出てくれないとか、断られ続けてる人。そういう子って病んだりとか、仕事嫌だなと思うんだろうけど、そういう状況って人生でめったに無いわけで。そこを超えたら強くしかならないんですよ。だったら今の苦しいときを楽しめばよくない? そこで恥ずかしいって思い込んでるからそうなるわけで。僕は逆境も楽しむようにしてきたから。

GENKING

変換力がありますね、やっぱり。

宮本佳実

人生を終わらせてしまったらマイナスで終わるけど、生きてる限り1+1は2になるからマイナスじゃない。ちょっとでも絶対上がってるの。それってプラスじゃん。「+」っていう記号も「ー」から書くように。悩みごとも全部、生きてる限り前にしか進まないから。だったら落ち込む必要なくない?って思うんですよ。落ち込むっていうのはきっと、みんな悲劇のヒロインぶって「ああ、私かわいそうな人だわ」っていうのがやりたいだけなんですよね。僕自身も、そういうところがあったからわかるんだけど。

GENKING

かわいそうな自分を演じたほうが、まわりに「大丈夫?」って心配してもらえますからね。

宮本佳実

”常識人は、収入も常識の範疇しかないの”

価値観とか基準の話に戻るけど、僕ね……オカマが恋愛対象としていけるかいけないかが、境界線だと思うんですよ。社長とか世界的なデザイナーとか、お金持ちに両方いける人が多いのって、思考回路がふっ飛んでるからなんですよ。キャパが違う。

GENKING

枠がない!

宮本佳実

そう! だからとらわれてないの、常識に。「常識にとらわれない人」イコール「お金稼げてる人」なんですよ。

GENKING

わかる!

宮本佳実

常識にとらわれてないからこそ、「あいつオネエでしょ?」っていう偏見がないし。付き合いも、男か女か関係ないんです。だけど一般社会の常識人は、「えー、だってオネエじゃん」という思考回路。だから収入も常識の範疇しかないの。それ、最近すっごい思うんですよ。超イケてる企業とかブランドのデザイナーやスタイリストやカメラマンとか、ズバ抜けてる人は「両性類」が多いんです。

GENKING

———確かに、そういう傾向ありますよね!

例えば僕が「ちょっと変態だよね」って話すと「いや変態じゃなくて、常識にとらわれてないだけだから」って返ってくる。「胸が出てようが出てなかろうが、ついてようがついてなかろうが、お前が女だって言ったら女じゃん」みたいな。

GENKING

———外見や性別の条件を超えて、愛のエネルギーだけを交わすということですね。

5次元ですね。

宮本佳実

ほんとに、そういう人がいっぱいいるの、5次元には。

GENKING

5次元のところにいたら、引き寄せもなにも、その時にその場で欲しいものが選べるから、なにも心配することがなくなるんですよね。それに気づき始める人がこれからどんどん増えるはずだから、世界はもっと変わっていく気がします♡

宮本佳実

こういう話するとすごく熱くなっちゃう、いつも。

GENKING

もっと聞きたい! だって思った通りになりますもんね、人生。

宮本佳実

うん。なるなる。「口」に「プラス」で「叶う」。

GENKING

わー、ほんとに! みんなで実践していきましょう〜♡

宮本佳実

対談者プロフィール

宮本 佳実(みやもと・よしみ)

愛知県出身。高校卒業後、アパレル販売員、一般企業で人事・受付を経験し、25歳で司会者の道へ。その後28歳で起業し、パーソナルスタイリストとして名古屋駅近くに「女性のためのスタイリングサロン ビューティリア」をオープン。現在はワークライフスタイリストとして名古屋を拠点に全国各地で「起業」や「お金」のセミナーや講演会を開催。著書に『可愛いままで年収1000万円』『成功への扉が次々ひらく♡ミラクルレッスン』(WAVE出版)がある。
ブログ:http://ameblo.jp/beauteria/

宮本佳実『可愛いままで年収1000万円』 宮本佳実『成功への扉が次々ひらく♡ミラクルレッスン

GENKING(ゲンキング)

SNS「インスタグラム」で、独自のファッションセンスを持つ謎の美男子として話題となり、現在のフォロワー数は94万人超え。2015年に芸能界デビューし、ジェンダーレスモデル、タレント、マルチクリエーターとしてテレビや雑誌などで幅広く活動。著書に 『GENKING STYLE』(双葉社) 『GENKING PETIT PRICE ARRANGE』(宝島社) 『GENKING 幸せノート365日~My Happy Journal~』(カエルム)がある。
HP:https://genking.jp/

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書籍紹介

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名古屋を中心に講演会やセミナーなど、ひと月の実働約5日で豊かに暮らし、好きなことで日々を満たしている宮本佳実さん。この春から東京にも拠点を持ち、ますます自由になっていくワークライフスタイルから目が離せません。そんな宮本さんの三作目出版を記念して、素敵な方々との対談をご用意しました。

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